Neurogenetic research for Vocal learning toward understanding Human language

  『発声学習 (vocal learning)』は、ヒトの言語や小鳥の歌といった音声コミュニケーション形成に重要です。しかし、それらが脳内の神経回路・遺伝子によって、どのように制御されているのか?、どのように発達し?、進化してきたのか?まだ、ほとんど理解させていません。これらの問題を行動・神経回路・神経細胞・シナプス・遺伝子レベルで理解することを、当研究室では目指しています。

 

 ヒトの言語を含めた多くの発声学習行動は『生まれ(遺伝)と育ち(環境)』の両方の影響を受けて個体差・種差を形成します。遺伝と環境とがどのタイミングで、どのように相互作用しているか?そして、動物自らが生成する発声という自発的行動そのものが、どのような役割を演じているのか?「発声行動学習」を通して、『個の確立』がいかになされるのか生命科学的に理解することを目指し、研究を行っています。

 

 その研究戦略として、鳴禽類ソングバードを動物モデルとして音声発声学習(さえずり学習)、及びその学習臨界期の研究を進めています。 (下図及び、イントロダクション 参照)

 

 

<現在取り組んでいる主要な研究対象>  

 (詳細は内容 参照)

 

- 発声学習と学習臨界期制御に関わる神経分子メカニズムの解明

 :感覚運動学習とその学習臨界期制御を 神経活動依存的なエピジェネティクス制御の観点から理解する

 

- 発声行動パターン進化・個体差生成の神経分子基盤の解明

 : 動物種特異的な発声行動パターンはどのようにして生成され、 進化してきたのか?そのゲノム分子基盤を探る

 

- 動物モデルを用いた発話コミュニケーション障害への応用研究 

 : ヒトの言語コミュニケーション障害(特に吃音と聴覚障害)の動物モデルから考える「生まれと育ち」

 

 

<News!>

Novermber 14th, 2019

博士課程 大学院生のWang君の論文「Transcriptional

regulatory divergence underpinning species-specific learned vocalization in songbirds」がPLoS Biologyから出版されました。これまで研究室で培ってきた異種間ハイブリッド個体を用いた最初の論文です。Wang君でなければここまでの研究にならなかったと思います。また、産総研の瀬々先生をはじめとした関係していただいた皆様に心より感謝申し上げます。Wang君、本当におめでとう!

 

October 21st, 2019

博士課程 大学院生のSanchez-Valpuesta Miguel(ミゲル)君の論文「Corticobasal ganglia projecting neurons are required for juvenile vocal learning but not for adult vocal plasticity in songbirds」が、Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS, 米国科学アカデミー紀要)から出版されました。当研究室から本格的なウイルス発現系による神経回路操作による研究報告です。北海道大学からもプレスリリースをしていただきました。関係していただいた皆様に心より感謝申し上げます。Miguel、本当におめでとう!

 

October 17-23, 2019

SFN 2019 in Chiagoに参加してきました。

今回は、Wang君とKiさんがそれぞれポスター発表しました。

これからの研究のことなど、色々なことを考えるよい機会になりました。