Neurogenetic Research for Vocal learning toward understanding Human language

  『発声学習 (vocal learning)』は、ヒトの言語や小鳥の歌といった音声コミュニケーション形成に重要です。しかし、それらが脳内の神経回路・遺伝子によって、どのように制御されているのか?、どのように発達し?、進化してきたのか?まだ、ほとんど理解させていません。これらの問題を行動・神経回路・神経細胞・シナプス・遺伝子レベルで理解することを、当研究室では目指しています。

 

 ヒトの言語を含めた多くの発声学習行動は『生まれ(遺伝)と育ち(環境)』の両方の影響を受けて個体差・種差を形成します。遺伝と環境とがどのタイミングで、どのように相互作用しているか?そして、動物自らが生成する発声という自発的行動そのものが、どのような役割を演じているのか?「発声行動学習」を通して、『個の確立』がいかになされるのか生命科学的に理解することを目指し、研究を行っています。

 

 その研究戦略として、鳴禽類ソングバードを動物モデルとして音声発声学習(さえずり学習)、及びその学習臨界期の研究を進めています。 (下図及び、イントロダクション 参照)

 

 

<現在取り組んでいる主要な研究対象>  

 (詳細は内容 参照)

 

- 発声学習と学習臨界期制御に関わる神経分子メカニズムの解明

 :感覚運動学習とその学習臨界期制御を 神経活動依存的なエピジェネティクス制御の観点から理解する

 

- 発声行動パターン進化・個体差生成の神経分子基盤の解明

 : 動物種特異的な発声行動パターンはどのようにして生成され、 進化してきたのか?そのゲノム分子基盤を探る

 

- 動物モデルを用いた発話コミュニケーション障害への応用研究 

 : ヒトの言語コミュニケーション障害(特に吃音と聴覚障害)の動物モデルから考える「生まれと育ち」

 

 

<News!>

2018, November 5th

Miguel Sanchez君がSociety for Neuroscience meeting (San Diego)でポスター発表を行いました。多くの方に来ていただき、disucussionありがとうございました。

 

2018, October 25th

早瀬君とAsogwa君の公開学位論文審査会が開催され、無事に学位取得相当の研究を行ったことを認定されました。これでPhD holderです。両君ともに本当によく頑張った。これからはそれぞれの立場・場所でサイエンスにまた真摯に向かいあってほしいと思います。

 

2018, September 12th

 早瀬晋君が第一著者の論文「Vocal practice regulates singing activity-dependent genes underlying age-independent vocal learning in songbirds」がPLoS Biologyから公表されました。本当に早瀬君、おめでとう!和多研究室としても、とても大事で思い入れの強い論文の一つになることは間違いないです。当研究室の研究に関心のある方はぜひ一読してみてください(Open access journalです)。当研究室の研究の特長を感じてください。