Neurobiology for Vocal learning

  『発声学習 (vocal learning)』は、ヒトの言語や小鳥の歌といった音声コミュニケーション形成に重要です。しかし、それらが脳内の神経回路・遺伝子によって、どのように制御されているのか?、どのように発達し?、進化してきたのか?まだ、ほとんど理解させていません。これらの問題を行動・神経回路・神経細胞・シナプス・遺伝子レベルで理解することを、当研究室では目指しています。

 

 ヒトの言語を含めた多くの発声学習行動は『生まれ(遺伝)と育ち(環境)』の両方の影響を受けて個体差・種差を形成します。遺伝と環境とがどのタイミングで、どのように相互作用しているか?そして、動物自らが生成する発声という自発的行動そのものが、どのような役割を演じているのか?「発声行動学習」を通して、『個の確立』がいかになされるのか生命科学的に理解することを目指し、研究を行っています。

 

 その研究戦略として、鳴禽類ソングバードを動物モデルとして音声発声学習(さえずり学習)、及びその学習臨界期の研究を進めています。 (下図及び、イントロダクション 参照)

 

 

<現在取り組んでいる主要な研究対象>  

 (詳細は内容 参照)

 

- 発声学習と学習臨界期制御に関わる神経分子メカニズムの解明

 :感覚運動学習とその学習臨界期制御を 神経活動依存的なエピジェネティクス制御の観点から理解する

 

- 発声行動パターン進化・個体差生成の神経分子基盤の解明

 : 動物種特異的な発声行動パターンはどのようにして生成され、 進化してきたのか?そのゲノム分子基盤を探る

 

- 動物モデルを用いた発話コミュニケーション障害への応用研究 

 : ヒトの言語コミュニケーション障害(特に吃音と聴覚障害)の動物モデルから考える「生まれと育ち」

 

 

<News!>

2018, April

新年度に、博士研究員として田路矩之さん、修士一年に杉岡凛太朗君、4年生に鈴木夢乃さんの3名が新たに研究室に加入しました。今後の健闘に期待します。楽しみながら、アンビシャスな研究を目指しましょう。

2018, March 23

早瀬君、WuさんのFarewell party。早瀬君、長い間和多研を支えてくれました。本当にありがとう。残りの論文しっかりと出していくぞ。Wuさん、違う分野から入って2年間でよく頑張って修士号を取りました。2人の将来を心より祝して。ここで頑張り抜いたのだから、どこにいっても大丈夫。

 

2018, February 2

4年生の卒業研究発表会がありました。鈴木さん、柴田さんが頑張ってやってきた研究を説明していました。

2017, November

アメリカ神経科学会に参加してきました。Asogwa君、Wang君、和多(澤井さんの研究内容)がポスター発表してきました。早瀬君はこの後NYのRockefeller Univ.のErichのラボを訪問してきました。KiさんはSFN初参加です。