Research on Neural and Genetic Bases of Behavioral Individuality and Species-Specific Behaviors

「行動の個性・種特異性」をつくる学習発達の神経分子メカニズムの研究 


「生まれと育ち」が、学習行動の発達にどのように影響を与えるのか? その神経分子メカニズムを明らかにしたい。

 

これが、当研究室で大事にしている研究ビジョンです。

どのような刺激をいつ入力すると学習が進むのか?

そのときに脳内ではどのような遺伝子発現変化が起こっているのか?
なぜ種特異的な行動を学習できるのか?

 

『発声学習 (vocal learning)』は、ヒトの言語や小鳥の歌といった音声コミュニケーション形成に重要です。しかし、それらが脳内の神経回路・遺伝子によって、どのように制御されているのか?、どのように発達し?、進化してきたのか?まだ、ほとんど理解させていません。これらの問題を行動・神経回路・神経細胞・シナプス・遺伝子レベルで理解することを、当研究室では目指しています。

 

 『発声学習行動は『生まれ(遺伝)と育ち(環境)』の両方の影響を受けて個体差・種差を形成します。遺伝と環境とがどのタイミングで、どのように相互作用しているか?そして、動物自らが生成する発声という自発的行動そのものが、どのような役割を担っているのか?「学習行動」を通して、『個体が、その個体らしく』なっていくのかを生命科学的に理解したい、と考え研究を行っています。

 

 その研究戦略として、鳴禽類ソングバード(歌鳥)を動物モデルとして音声発声学習(さえずり学習)及び、その学習臨界期の研究を進めています。イントロダクション 参照; 一般向け解説

 


 

<News!>

2024, October 3-9
シカゴで開催されたSociety for Neuroscience Meetingに、和多研から4名が参加、Heng君(D1)、大津君(M2)の2名がポスター発表をしました。

2024, September 20

本日より、3年生の大黒さん、真殿さんの2名が和多研究室で研究を開始します。新カリキュラムによって3年生の2学期から研究室に配属になります。この半年間で、どのような研究の方向性が見えてくるのか、楽しみです。

 


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